毎日、何百万人ものメンバーが、休息やコンディション、全体的な健康状態への理解を深めるためにOura Ringを活用しています。Ouraでは常に、コミュニティに対し、当社のテクノロジーがどのように機能するか、つまりOuraが何を測定し、PPGテクノロジーがどのように機能し、Ouraのアルゴリズムがポリグラフ検査(PSG)といった臨床基準に対してどのようなパフォーマンスを示すかについて、明確な説明を提供しています。 

Ouraが科学的に確かなものであり、健康に良い成果につながるよう、50名を超える医師や博士号取得者からなるチームが取り組んできた努力を、私たちは誇りに思っています。以下の査読付き研究を含む最近の研究で、Ouraの睡眠段階アルゴリズムの精度が検証されました(詳細は以下を参照)。

「Ouraでは、科学的および臨床的な厳密さを、製品や機能を開発するうえでの中核に据えています」と、Ouraのサイエンス担当SVPであるShyamal Patel博士は述べています。「私たちは高い基準を自らに課すことで、メンバーの皆様、そして科学・臨床コミュニティからの信頼を得られるよう努めています。また、透明性があり、厳密な科学的アプローチによって、個人レベルから集団レベルまで、睡眠と健康に対する理解を深めることができると考えています。」

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Oura Ringによる睡眠追跡の仕組み

当初から、Oura Ringは正確な睡眠データを重視して設計されています。そのため、光電式容積脈波記録法(PPG)(光の反射を利用して動脈の容積変化を測定する技術)、体表温センサー、およびモーションセンサー(加速度計)を使用しています。 

「睡眠は、単なる脳の活性化状態ではありません」と、Ouraのヘルスサイエンス担当ディレクターであるMax de Zambotti博士は述べています。「睡眠は、全身に関わる生物行動的な状態でもあります。Ouraは、心拍数、体の動き、体表温の傾向といった複数の生理学的なシグナルを同時に捉えることで、いつ眠りにつき、どの睡眠段階にあるかを判定します。」 

以下のようなシグナルを捉えています。

  • 心拍数:夜間の1分間あたりの心拍数。
  • 心拍変動:心拍間隔の変動。自律神経系(交感神経と副交感神経のバランス)の活動を反映する。
  • 呼吸数:呼吸によって引き起こされる心拍数の微細な変動(呼吸性洞性不整脈)。
  • 体表温と動き:体表温の変化と3D加速度計のシグナルにより、体の落ち着きのなさを追跡。

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それぞれの睡眠段階(覚醒時間、浅い睡眠、レム睡眠、深い睡眠)には、特徴的な生体信号が見られます。睡眠段階は、脳波を測定する脳波計(EEG)の信号に現れるだけでなく、体全体のさまざまなシグナルにも影響を与えます。 

1. 深い睡眠(徐波睡眠)の間、自律神経の働きが副交感神経優位へと変化します。心拍数は最も低い点に達し、心拍変動は安定し、呼吸は非常にリズミカルになります。

2. レム(急速眼球運動)睡眠の間、自律神経の活動は不規則になります。心拍数と呼吸は変動し、覚醒時に似た状態になりますが、筋緊張は低下します。

3. 浅い睡眠と覚醒では、心拍数パターンが変化したり、微小覚醒時の動きが見られたり、体表温が変化したりします。

これらの生理学的指標を組み合わせ、継続的に分析することで、Ouraのアルゴリズムはこれらの生理学的なシグナルをそれぞれの睡眠段階に正確に対応づけています。

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Ouraと睡眠ポリグラフ検査(PSG)の比較

睡眠ポリグラフ検査(PSG)は、睡眠を評価する際の臨床的な標準検査です。睡眠研究施設で行われるPSGでは、頭部に装着した脳波計(EEG)の電極から直接的に脳波を測定し、それと同時に眼球運動(EOG)、心臓の電気的活動(ECG)、呼吸パターン、筋活動(EMG)を測定します。

これに対し、Oura Ringは、ユーザーが使いやすく、邪魔にならない、診断を目的としない睡眠測定方法を提供します。Ouraは脳活動を直接測定するのではなく、睡眠中の大脳皮質の活動と強い相関を示す、行動や末梢の生理学的なシグナルを測定します。

2021年に『Sensors』誌に掲載された基礎研究では、研究者らは、106名を対象に睡眠ポリグラフ検査(PSG)とOura Ringのセンサーデータを同時に用いて取得した440日分の夜間データ(合計3,400時間以上)を評価しました。その結果、動きや加速度センサーのデータだけを用いたモデルでは、4段階の睡眠分類の精度は57%にとどまりました。一方、PPGから得られる自律神経系(ANS)の信号と体温のデータを加えることで、4段階の睡眠分類の精度は79%に、また2段階分類(睡眠/覚醒)の精度は96%に向上しました。

Ouraの睡眠段階アルゴリズムの背景にある研究

Ouraの睡眠段階アルゴリズムは、睡眠研究において最大級のデータセットを用いてトレーニングされた高度な機械学習モデルを使用して開発されています。このデータセットには、多様な人口統計学的集団、年齢、肌の色にわたる1,200日以上の夜間の臨床PSGデータが組み込まれています。

世界中の研究者やトップクラスの学術機関が、PSGを基準としてOuraの性能を厳密に評価してきました。

査読付き研究

こちらに、Ouraの最新の睡眠段階アルゴリズム(2023年リリース)を評価した近年の研究論文の一部を掲載します。

  • ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究、2024年:ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究者が行った、有名な一般向け睡眠トラッカーとPSG(睡眠ポリグラフ検査)を比較した外部検証研究では、Oura Ringが、浅い睡眠、深い睡眠、レム睡眠、覚醒の4つに分類する睡眠段階の判定において、評価対象となった一般向け睡眠トラッカーの中で最も高い精度を示しました。Ouraは、特定の睡眠段階の判定において高い一致度(カッパ係数 > 0.61)を示しました。< 0.61). Epoch-by-epoch analyses demonstrated sensitivity between PSG and the Oura Ring >他のウェアラブルデバイスは中程度の一致度(カッパ係数 < 0.61)にとどまりました。睡眠の各エポック(一定の時間区間)ごとに分析したところ、PSGとOura Ringの間で、すべての睡眠段階において75%を超える感度(76.0~79.5%)が確認されました。Ouraは、4段階分類で一致率76.3%、2段階分類(睡眠/覚醒)では92%を達成しました。
  • シンガポール国立大学の研究、2022年:研究者らは、在宅および実験室での157日分の夜間睡眠データを用いて、Ouraのアルゴリズムを評価しました。Ouraは、4夜にわたる4段階の睡眠分類において臨床用PSGとの一致率76.4%を達成し、2段階分類(睡眠/覚醒)では92~93%を達成しました。
  • シンガポール国立大学による複数デバイス比較研究、2023年:研究者らは、18〜70歳の成人60名を対象に、6種類のウェアラブルデバイス(EEGヘッドバンド、研究用の活動量計、一般向けトラッカー4機種)について、3名の判定者による合意に基づいて判定した実験室内でのPSGデータと比較しました。Ouraは、2段階分類(睡眠/覚醒)において、EEGを使用しないデバイスの中で最も高い性能を示し、精度91.1%、カッパ係数0.64でした。これに対し、Fitbit Senseは89.4%、0.58、研究用の活動量計は87.4%、0.47でした。また、一般向けトラッカーの中では、4段階の分類におけるカッパ係数の範囲(0.55~0.70)もOuraが最も高い水準でした。著者らは、PSGとの一致度について「DreemヘッドバンドとOura Ringのみが、実質的な一致を示すカッパ係数を達成した」と結論付けています。
  • 東京大学による検証研究、2024年:これまでで最大規模のウェアラブル検証研究の一つで、20~70歳の参加者96名、421,045エポック(30秒間隔)のデータ、参加者1人あたり最大3日分の夜間データを用いて、Ouraの睡眠段階アルゴリズム2.0を携帯型PSGと比較評価しました。2段階分類(睡眠/覚醒)において、Ouraは91.7~91.8%の精度、94.4~94.5%の感度、73.0~74.6%の特異度を達成し、有病率調整およびバイアス調整カッパ係数は0.83~0.84で、PSGとほぼ完全に一致しました。睡眠段階判定の精度は、浅い睡眠で75.5%、レム睡眠で90.6%でした。Ouraの測定値は、ベッドにいた時間、合計睡眠時間、入眠潜時、中途覚醒時間、浅い睡眠、深い睡眠のいずれにおいても、PSGと有意な差はありませんでした。
  • MDPI 『Sensors』 検証研究、2021年:この基礎研究では、研究者らは、106名を対象に睡眠ポリグラフ検査(PSG)とOura Ringのセンサーデータを同時に用いて取得した440日分の夜間データ(合計3,400時間以上)を評価しました。この調査結果は、複数のセンサーから得られるデータを組み合わせて分析することの重要性を示しています。動きや加速度センサーのデータだけを用いたモデルでは、4段階の睡眠分類の精度は57%にとどまったものの、PPGから得られる自律神経系(ANS)の信号と体温のデータを加えることで、4段階の睡眠分類の精度は79%に、また2段階分類(睡眠/覚醒)の精度は96%に向上しました。

透明性への取り組み

Ouraは睡眠時無呼吸症候群や不眠症などの医学的状態を診断することを目的とした医療機器ではありませんが、夜ごとの睡眠構造や長期的な健康の傾向を把握するために、これまでにない利用しやすい手段を提供します。

私たちは今後も研究結果を発表し、主要な学術機関と協力しながら、Ouraの機器が何を測定しているのか、アルゴリズムがどのように機能するのか、そしてメンバーの皆さまがこのデータを日々の生活の改善にどう役立てられるのかを、透明性をもってお伝えしいきます。私たちは、自分たちの科学に確信を持ち、エンジニアリングの成果に誇りを持つとともに、法廷においても自社の技術を守ることに尽力してまいります。

Ouraの睡眠トラッキングの科学的根拠と精度についてよくある質問

質問:「睡眠は、指ではなく、脳で起こるもの」なので、Ouraは睡眠段階を追跡できないと考えるのは正しいですか? 

回答:いいえ。脳が行っていることと密接に関連する全身の生理学的反応を通じて、Ouraは睡眠を追跡しています。この主張の背景には、睡眠が従来、脳波(EEG)によって測定される脳活動を基準に定義、判定されてきたという事実があります。しかし、睡眠はEEGだけではありませんし、EEGもまた睡眠の直接的な測定手段ではありません。それは睡眠を覗く一つの手段に過ぎません。睡眠は全身の生理学的状態であり、睡眠中には中枢神経系と自律神経系の活動が密接に連動していることは科学的に明らかです。 

自律神経系は、各睡眠段階において、心拍数、心拍変動、末梢血流、呼吸、体表温を明確かつ再現性のあるパターンで調節しています。EEGが脳内で検出する睡眠段階の移行は、末梢生理機能に対応する、測定可能な変化を伴います。その自律神経のシグナルは、ウェアラブルデバイスが睡眠段階を推定するために使用する主要なシグナルの一つです。それは裏か表かを当てるような「推測」とは異なります。生理学的な変化を、別の、そして確かな測定手段を通じて捉えているのです。

Ouraは、指の「デジタル動脈」(指動脈)から測定を行うことで、こうした生理学的な変化を捉えています。指では、手首に装着するセンサーと比べてPPG信号の強度が優れているとされています。アルゴリズムは複数のセンサーによるデータを評価し、体の末梢部のシグナルを睡眠段階に対応づけています。

質問:Ouraによる睡眠段階の分類は、裏か表かを当てるコイン投げのような「AIの推測」に依存しているという捉え方は正しいですか? 

回答:いいえ。Ouraによる睡眠段階の分類を「裏表を推測するコイン投げのようだ」という主張は、査読済みの科学的研究を誤って解釈しています。 

複数の査読付き研究で、高精度の睡眠ポリグラフ検査と比較して、Ouraの実際の精度ははるかに高いと評価されています。

  • MDPI『Sensors』(2021年):PPGと複数のセンサーから得られるデータを組み合わせて分析することで、4段階の睡眠分類で79%の一致率、2段階分類(睡眠/覚醒)で96%の一致率を示しました。
  • ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(Sensors、2024年):4段階の睡眠分類で76.3%の一致率、2段階分類(睡眠/覚醒)で92%の一致率を示しました。この研究では、PSGに対する4段階の睡眠分類の精度について、テストに使用された一般向けトラッカーの中でOura Ringが最も高い性能を示しました。
  • シンガポール国立大学(Nature & Science of Sleep、2022年):臨床PSGと比較した157日分の夜間データにおいて、4段階の睡眠分類で76.4%の一致率を示しました。

さらに言えば、4つの異なるカテゴリー(浅い睡眠、深い睡眠、レム睡眠、覚醒)をデバイスが区別する多段階分類の場合、ランダムな推測、つまり「裏か表か当てるだけ」で得られる期待値は25%であり、50%ではありません。 

質問:Ouraは「臨床睡眠研究施設と比較した睡眠段階の精度は95%」を謳っています。このパーセンテージは実際には何を測定しているのでしょうか? 

回答:検証研究では、リングと、睡眠研究施設の最も信頼されている完全な臨床ポリグラフ検査(PSG)の両方を装着して一晩または複数晩の睡眠をとります。一晩はエポックと呼ばれる30秒のセグメントに分割されます。8時間の夜間であれば、約900エポックになります。訓練を受けた技術者がPSGから各エポックにラベルを付け、リングも同じエポックに対して独自のラベルを生成し、エポックごとにその2種類を比較します。「精度」とは、単純に、リングと技術者の判定が一致したエポックの割合を指します。たとえ一晩の大部分を正確に判定できていたとしても、30秒ごとの個々の区間では、判定が一致しないケースが一定数生じるため、これらの数値は決して簡単に達成できるものではありません。

精度はいくつかの異なる観点から報告されます。

1. 睡眠と覚醒の検出:各エポックにおいて、眠っていたか起きていたか。Ouraのアルゴリズムは、一貫して、PSGとの一致率90〜96%に達しています。95%という数値は、このことを指し示しています。*

2. 夜間全体の概要:合計睡眠時間、睡眠効率、および入眠時刻と起床時刻。これらはエポックごとの測定値ではなく、リングによる夜間の合計と研究施設の合計を分単位で比較しています。独立した研究により、合計睡眠時間においてOuraとPSGの間に有意差がないことが繰り返し確認されています。

3.4段階分類:各エポックの、浅い睡眠、深い睡眠、レム睡眠、覚醒を判別します。これは難易度が高いところですが、査読付き研究全体において、健康な成人を対象とした場合、Ouraは人間がスコアリングしたPSGと約76〜79%の一致率に達しています。

*Oura Ringと臨床睡眠検査(ポリグラフ検査)の記録を比較した複数の査読付き研究において、リングは94〜98%の確率で睡眠を正しく検出し、全体的な睡眠/覚醒の一致率は約90〜96%と評価されています。フルマルチセンサーモデルで98%の感度と96%の全体的な精度(Altini & Kinnunen、2021年)、自宅での3日分の夜間データで95%の感度と93%の精度(Ghorbaniら、2022年)、95%の感度と91%の精度(Ongら、2023年)、40万エポック以上の睡眠で94%の感度と92%の精度(Svenssonら、2024年)、および夜間の臨床研究で95%の感度(Robbinsら、2024年)。

質問:Ouraは、どのようにして医療機器と差別化を図っていますか? 

回答:Ouraは一貫して、Oura Ringが睡眠時無呼吸症候群や臨床的な不眠症などの疾患を診断するための医療機器ではなく、継続的かつ非侵襲性の健康トラッキングを目的とした一般向けのウェルネス製品であると説明しています。

医療用ポリグラフ検査では、患者は不慣れな検査室で12個以上のセンサーを装着して眠る必要があり、この状態により自然な睡眠パターンが乱れることがよくあります。Ouraは、ユーザーの自然な家庭環境において、長期的に記録された毎晩の傾向を分析して提供します。一般向けのデバイスをPSGという基準に照らして検証することは、そのデバイスが診断用の臨床機器に取って代わることを意味するのではなく、非侵襲的な測定でありながら、高い精度で生理学的な情報を捉えられることを示しています。

Oura Ringは、臨床的な睡眠評価に取って代わるものではなく、それを補完することを目的としています。日常生活における睡眠と、それが時間の経過とともにどのように変化するかについて、正確で有意義、かつ実用的なデータを提供し、新たなインサイトをもたらします。こうした長期的な視点は、すでにさまざまなレベルで新たな発見につながっています。たとえば、個人が自身のデータから気づきを得た事例が『JAMA Neurology』の症例報告で紹介されているほか、大規模なウェアラブルデータをもとに、国によって夜間の睡眠パターンにどのような違いがあるのかを明らかにした研究など、集団レベルでの発見にもつながっています。

質問:PPGとは何ですか?なぜ手首よりも指の方がPPGに適した場所なのでしょうか? 

回答:光電式容積脈波記録法(PPG)は、LED光と光検出器を使用して動脈の脈波と血液量の変化を測定する光学技術です。

指はPPGにとって理想的な場所です。なぜなら、指の動脈は手のひら側の表面近くを通っているからです。手首の手の甲の側は皮膚が厚く、骨の構造が干渉し、血管が小さいため、指と比べてPPGには適していません。この信号の性質上、Ouraは心拍変動に見られる一拍ごとのわずかな変化や、睡眠段階の判定に不可欠な呼吸の変化を捉えることができます。

質問:睡眠トラッキングの「最も信頼できる基準」とは何ですか?ウェアラブルはそれにどこまで近づけますか? 

回答:最も信頼できる基準はポリグラフ検査は(PSG)です。頭皮のEEG(脳波)、EOG(眼球運動)、EMG(筋緊張)を組み合わせています。

PSGの結果が実際にどのように生成されるかを理解しておくと役に立ちます。認定技術者が記録を確認し、標準化された臨床ルールに従って、夜間の30秒のセグメントごとに「覚醒」、「N1」、「N2」、「N3」、または「REM」というラベルをひとつ割り当てます。これには、2つのことが付きまといます。第一に、実際の睡眠は30秒ごとにきれいに状態が変化するわけではありません。1つのセグメントの間に複数の睡眠段階の特徴が見られる場合があり、技術者はその中で最も顕著な特徴を選択しなければなりません。睡眠段階間の境界は特に曖昧で、浅い睡眠(特にN1)は特定するのが非常に困難です。第二に、ラベルは曖昧さを含む信号に対して専門家が下した判断に基づくため、同じ記録を2人の技術者が判定しても、完全に一致するとは限りません。査読付き研究では、判定者間の合意率は約83%とされています。また、睡眠障害のある人を判定する場合は、さらに低下します。

これはウェアラブルの精度を解釈する上で重要です。つまり、リングが比較対象とする基準自体が完全なものではないため、別のPSG判定者を含め、どのデバイスも100%の一致率を達成することはありません。そのような背景があるため、邪魔にならない状態で指に装着するリングを用いて、4段階分類でPSGと約78〜80%の一致率を達成することは、高いレベルのパフォーマンスと言えます。6種類のウェアラブル端末と3人の専門家によるPSG判定を直接比較した研究において、研究者は「DreemとOuraのみが、PSGと実質的な一致を示すカッパ値に達した」と結論付けました。(DreemとはEEGヘッドバンドで、Ouraはその閾値に達した唯一の非EEGデバイスでした。)

質問:Ouraには「よく眠れた」と示されていても、自分では休息が取れたと感じません。なぜこのような不一致が生じるのでしょうか?それは睡眠段階アルゴリズムが不正確なのでしょうか? 

回答:主観的な経験と客観的な精度は混同されがちですが、実際には、全く異なる2つの事柄を測定しています。

睡眠科学において、精度とは厳密には、臨床上最も信頼できるポリグラフ検査(PSG)を基準とした場合に、デバイスの測定結果がユーザーの真の生理学的状態をどれだけ正確に反映しているかを指します。メンバーの睡眠に対する主観的な認識は現実で、意味のあるものですが、それは全く別の健康の側面を反映しています。

個人が生理学的に健全で、睡眠の構成としても十分に眠れているにもかかわらず、目覚めたときに疲れを感じる、あるいは逆に、ぐっすり眠れなかった夜でもリフレッシュしたと感じるケースについては、睡眠に関する文献でしっかりと説明されています。この不一致は、デバイスの不正確であるという証拠ではありません。主観的な睡眠の質は、精神的ストレス、気分、カフェインのタイミング、病気のかかり始め、サーカディアンリズムとの同期、起床時によせる期待など、さまざまな外的要因や心理的要因が複雑に影響し合うことで左右されます。

「どのように感じるか」と、「生理学的データが何を示したか」とのギャップを、センサーの不正確さの証拠として扱うと、客観的な生理学的測定が実際に評価しているものを誤解することになります。Ouraは、体の睡眠構造を客観的かつ再現性のある形で捉える基準を提供することで、時間の経過とともに現れる、より広範な睡眠パターンを明らかにする手助けをします。